しそたの日記

更新は思いつき。人生も思いつき。

the peggiesありがとう!また絶対に会おうぜ!

私はthe peggiesの素晴らしいライブの感想を書こうとしたが,それを書くにはTwitterの140字は狭すぎた*1

140字をpeggiesで満たすんだ。みくちゃんの体全体で表現するドラムまぁちゃんの安定したベースに、ゆうほちゃんの素晴らしいギターと歌詞たちに毎回感動した。再会(再開)の切符は持っておこう。活休は悲しいけど、大丈夫、前に進むだけさ。CHEESE!CHEERS! #thepeggies #MyWhite #ペギーズいいライブ *2

2022年9月20日 the peggies tour 2022 "My White"@渋谷Spotify O-EASTに参戦しました。誰が何を言おうと,自分史上一番最高で素敵なライブで,溢れる思いは幾つもあり過ぎて*3,感想なんて書き切れるわけないと思っていますが,the peggiesと出会えた運命を思い出・記録として,メンバーに見てもらえたらという高望みも込めて,頑張って書き切ろうと思います。

そしてthe peggies関係者の皆様へ。あまりにもMCを忠実に書きすぎているので,何かこのブログで著作権などを犯している場合は対応させていただくのでご連絡をお願いします。また,いつも素敵な楽曲・ライブを本当にありがとうございました。

ちょっと突然な活動休止発表

ライブの感想を書く前に,the peggiesの活動休止について書いておかなきゃ今回のライブの大事さが伝わらないと思うので書いておこうと思います。

それは突然のことだった。安倍元首相の事件が起きた2022年7月8日,the peggiesは公式サイトから2022年9月末日より無期限の活動休止を発表した。人が亡くなってしまう悲しいニュースを受けた後に来た知らせは,自分をもうちょっとだけ悲しくさせた。でも,各メンバーのコメントを見て,自分としては 前向きな活動休止 と受け止めたのでちょっとだけで済みました。

それに,All Time Best Album 「MMY」(読み方:マイ)を2022年9月7日に発売することと,活動休止前最後のツアー「the peggies tour 2022 "My White"」を東名阪で開催することを同時に発表し,CDは絶対買うし,ツアーは全部回ってやるぜ!と意気込みました*4

さっそくセトリを振り返ろう!

0.オープニングムービー

彼女らの母校であり結成の地である日本女子大学附属中学校・高等学校から今回の会場である渋谷Spotify O-EASTまで実際にメンバー3人で歩いている映像がスクリーンに映し出され,Room Cという控室のトビラが閉じるところで一旦映像は終わる。ちなみに,BGMで<グライダー>が流れていたけど,1曲目の伏線だったりするのかな? そこから生中継で控室からステージまでメンバー3人で歩いていく映像に切り替わる。いつもの登場曲が流れると,いつものラップ*5が始まる。まさかそこまで生中継だとは思わなかった!!

1.グライダー(2022)

1曲目は再録されて,MMYに収録された<グライダー(2022)>。入りの ”グライダーライダー” で拳を上げるのを待ってました! という感じで1曲目から既に楽しかった! それにしても,ラスサビ前で止まるのずるくない!? ずるかったです。
MC4でゆうほちゃんが<グライダー>について喋っているのでそちらもご覧ください。

2.青すぎる空

そのまま2曲目<青すぎる空>へ。入りから伝わるこの曲の疾走感が好きです! BPM192で,どうやらpeggiesの中で一番早いらしい。それにコーラスするときに揺れながら歌うまぁちゃんが可愛かったし,このBPMでベースをピック弾きできるのがすごい!
この曲が主題歌になった映画 "アルプススタンドのはしの方" *6をこの時点で見ていない自分に何か悔しさを感じましたが,まぁ近いうちに見ることにしよう。

3.LOVE TRIP(2019)

間挟まず3曲目へ。peggiesはライブ仕様に曲間でアレンジしてくれているので,次に何の曲をやるのか分かりやすくて好きです。ゆうほちゃんの「みんな楽しむ準備ができてるんだったら,peggiesと一緒に愛の旅に出かける準備もできてるよね!?」というセリフから<LOVE TRIP(2019)>へ。Bメロの "1-2-3で〜" から手拍子するの楽しすぎる!!

MC1

次やる曲がさ,割と新しめの曲なんだけど,それにしても今回のツアーで2本やってたらあまりにもライブでやるのが楽しくて。だから,今からこの曲やるのも今日もすごい楽しみにしてたんです。その代わり,みんなもいっぱい私たちのテンションに追いつこうと一緒に楽しんでくれないといけないな⤴︎? って思うんだけど,一緒に楽しんで盛り上がってくれますか? 飛び切り無敵になれる曲です。私たちらしい曲かなと思います。一緒に楽しんでください。

4.ハイライト・ハイライト

そんなMCから始まったのは,<ハイライト…>ではなく! みくちゃんのドラムソロ! ドラムソロが終わった瞬間は盛大に拍手した!!
そして始まった曲は<ハイライト・ハイライト>。ハイ来た,転調しまくりな曲*7。ライブで聞くとこの曲ってライブ向きなんかなって思いましたね〜。そうそうこの曲はアニメ "くノ一ツバキの胸の内"*8 のオープニングの曲になっています。

5.Unleash

また間挟まず5曲目へ。ベースから入る<Unleash>。この曲オシャレすぎる*9。自然と手を叩きたくなる,自然と踊り出したくなるそんな曲です。足跡のカップリング曲になっていますが.タイトル曲に負けず劣らずの曲調と歌詞が最高! Twitterでのセルフライナーノーツでは,ゆうほちゃんが "Love Myself 愛し合うルーツ" の部分について語ってくれています*10(以下,一部抜粋)。Feel Blackツアー大阪公演でもMCで喋っていました。

「Love Myself 愛し合うルーツ」
自分を愛そうと向き合う姿勢はいつか必ず他の誰かに対する姿勢にも活かされて,本当の意味で愛し合うということにつながっていくと,そう思います。

この曲CD版ではフェードアウトで終わっているので,曲の終わりもライブ仕様にアレンジされています。Feel Blackツアーでこの曲を聴いたときどのように終わらせるんだろうと思いましたが,あんなにカッコよくキメられたら拍手しかないっすね。

6. 最終バスと砂時計

Unleashが終わって拍手が沈み終わる頃,みくちゃんのハイハットから始まったのが<最終バスと砂時計>。入りのピアノのメロディが心地よい。君のせいのカップリング曲になっているこの曲,自分的にthe peggiesの中で知る人ぞ知る名曲だなと思っています。 "2人何年先もこうやって愛を歌おう" という歌詞が素敵すぎる。

7.アネモネ

2曲連続泣かせる系の曲はずるいです。ということで,アネモネ。曲紹介の時にゆうほちゃんが毎回囁くように「アネモネ」というので,ああゆっくり聴き入ろうという気分になります。ゆっくり聴き入ればもう言うことなしです。

MC2

私たちの本領発揮という感じで,雨が,台風が来たりとかもしたけど

と,ここで雨バンドのことに触れるゆうほちゃん。そう,このライブの2,3日前に台風14号のニュースが至る所で流れており,ライブ当日の9月20日は東海〜東北にかけて台風が進んでいた。自分も北海道旅行終わりに直で東京に来た人で,ライブ当日の飛行機から前日の19日の飛行機を変更してまでライブに足を運んだよくできたペギっこの1人である。
話は変わって,東京での思い出話をすることに。東京はずっといるからこれっていうものがないとエピソードを探していると,まぁちゃんから3人でディズニーランドにいた話に。結局ディズニーはその日貸切で入れず,近くの居酒屋で飲んで終電を逃しかける話から,東京駅の京葉線とJRの乗り換えのあの長さ*11についてまでいつものpeggiesらしい和気藹々とした面白いMCでした。今度3人でディズニーに行くらしいです*12

8.ドア

私自身の心の中にあるものを全て,あまり見せないようにしてきた所を全て書き出したそんな1曲です。

というセリフから入ったのは<ドア>。サビでの照明の演出がエモすぎる。逆光でシルエットしか見えないのがこの曲を引き立たせ,そのままこの曲を表現しているとしか思えない。
間奏でギターが爆音で鳴り,Cメロで静かになり,ラスサビでまた盛り上がるその緩急が本当にいい。”ほらこんな生き方しかできないんだ” の部分で音程上げるのずるくない? アウトロで好き放題やる北澤ゆうほカッコよかったです。

9.ネバーランド

そして,静寂の中をこじ開けるように始まったのはネバーランド。ヘドバンするような環境じゃないけど,ヘドバンしたくなった! 初めてこの曲をライブで聴いたときラップのような歌詞にものすごく惹かれたことを今でも覚えています。タイトルの ”ネバーランド” っていう単語が最後の最後に1回しか来ないっていうのがこの曲のミソだと思っています。

MC3

ここで「チューニングはだいじ〜。あとで困るのは自分なんでね〜。」とチューニングしながら喋ってるゆうほちゃんが可愛かったですね!!
今年の4月に日比谷野音で誕生10周年*13のワンマンライブ 〜十祭〜 を行ったことについて触れました。そんな10年間を振り返りつつ,今回のツアーを回って自分の新しく変わったところについてゆうほちゃんが語り始めました。頑張って全部打ち込んだのでぜひ読んでください。

それが,本当にこの10年間で私はライブがすごく好きになりました。逆にいうと,私は最初の頃あまりライブが得意じゃなくて,嫌いとかではないけど得意ではなかったのね。その理由が,バンドを始めた頃だったりバンドを組んでライブをし始めた頃っていうのは,私すごく自分の悲しいとか辛いみたいなそういう感情をみんなにぶつけるためだけに,ちょっと音楽を作ったりバンドをしてたんですね。

それも立派な理由ではあるけど,でもなんかすごく自分に閉じこもってたの。自分が辛いだけじゃなくて,さらに,勝手になんかみんなは辛くないんだって思ってて,勝手にみんなに嫉妬しててみんなはいいよねっていう気持ちがすごく根底にね実はあって。なんかそういう気持ちで曲を書いていたから,いざこうステージに立つとどういう気持ちで,どういう顔でみんなと顔を合わせて時間を共有すればいいのかっていうのがわからなくって。すごく自分自分って意識が自分に向いてたからね。だからそれがすごく難しくて。自分にとってはみんなと目を合わせて時間を共有するってのが当時の私にはすごくハードルが高くて,でついちょっと目も合わせられず俯きがちだったのね。

でも,まぁそれからメジャーデビューだったりとかもう分かりやすく自分達の環境が変わるようなきっかけっていうのが何回かあって,その中で私もこういう自分じゃ,ずっとこういう自分のままじゃ嫌だなって思えるようになって,でほんとデビューしてからまもないメジャーデビューしてからまもない頃くらいに自分達の回るツアーでワンマンのツアーとかでね,ちょっと勇気を出してこう少しずつ顔を上げようと思って,みんなと目を合わせようと思って,そういう気持ちであのライブをしてたんです。

そしたら,すごくなんか今まではすごい隔たりを感じていたんだけど,自分以外の人たちとね。でも,勇気を出して顔を上げてみたら,ライブに来てくれるみんながすごくまっすぐに,私たちの伝えるメッセージだったりとか,私たちの姿勢みたいなものを受け取ろうとしてくれていることに気づいて,で俯いてちゃもったいないなと思って,でこんなふうに受け取ろうとしてくれる1人でも2人でもいるんだったら,私は自分のためだけじゃなくて聞いてくれる誰かのために・誰かに届けるために曲を作りたいし,ライブもそういう時間にしたいなっていう風にすごく思えるようになってね。

でそこからメジャーデビューからだったら5年経った今なんだけど,この5年間ですごく私はライブをするのがすごく好きになりました。だから,みんなに会うのがとっても楽しみになる・なっているそんな人間になりました笑。今日までもすごくみんなに会うのが楽しみでした。こんな自分に慣れてすごい嬉しいなって思うんです。こうやって変わることができて,こうやって変われたのは何故かって考えると,やっぱりそうやってみんなが温かくね,私たちがちょっとそっぽを向こうとしてもその場にいてくれたりとか,そばにいてくれたりとか見守ってくれたから,だから,私たちはこの10年間たくさんいろんな変化をしながら,自分達を自分ってどんな人間なんだろっていうのを3人それぞれいっぱい模索しながら歩んでくることができました。

だから,すごく私はみんなに感謝をしてます。今日ここに来てくれたことも勿論だし,そうやっていつも見守ってくれたことに対して,本当に本当にもう莫大な感謝の気持ちが私の心の中にあります。だから,今日はそのありがとうっていう気持ちを改めて伝えたいなと思います。本当にみんなありがとうございます!!

いやぁもう本当。peggiesと出会ってまだ1,2年ですけど,peggiesには変化とか成長をひたすらに感じます。それを見習って自分もいい影響を受けているような気がします。ゆうほちゃんのMCはまだまだ続きます。

そんな変化の中で誰かに届けるっていうことを大切に・自分の中で大切にし始めてから,次の曲は私が大切な人たちをもっともっと大切にできるように,大切な人たちともっともっと向き合えるように,そのためにはまず自分自身の逃げてた・目を逸らしていた部分とかとも向き合って,もっともっと自分自身と戦ってね。そして,愛して受け入れてって,そうやってしながら歩んでいきたいなって。自分を愛せたらきっと大切な誰かをもっと大切にできるんじゃないかなって思いながらこれからもそんな気持ちで歩んでいくんだっていう決意も込めて作った曲です。

これを書くのはすごく辛くて,すごく自分と本当にこれでもかってくらい向き合ったら自分をえぐって暴いていく作業っていうのはすごく大変だったんだけど,その分私の人生においてもう本当に大切な曲になりました。そうだね,次の曲もすごい自分の中の全てをさらけ出しながら心を込めて歌いたいと思います。
私が前に進めるように,そしてみんなも前に進めるように,そして私は私自身を,そしてみんな自身をこれからも肯定していく。ちょっと離れちゃったとしてもこれからも肯定していくよっていう気持ちを込めて歌います。

聞いてください足跡。

10.足跡

そんなMCから始まったのは<足跡>。”さよならさ行かなくちゃ 僕よ僕になれと叫ぶ”,いや ”さよならさ行かなくちゃ” の時点で毎回鳥肌が立ってしまう。もう歌詞が全部良すぎるんだよな〜。どこかを切り取って話すとかができないレベル。しかもあんなMCされたら全力で手拍子するしかないっしょ!
この曲がSpotifyで聴けるようになった日は奄美大島に旅行に行ってたんですけど,友達の耳に飽きられるほど聞いていたのを今でも覚えています。この曲を聴いたときは痺れたし,peggiesにとってもターニングポイントな曲になっているのかなと思いました。
足跡については,ゆうほちゃんがnoteに記事を書いてくれています。
note.com
note.com

11.スタンドバイミー

何回かライブに行ったことある人ならお馴染みのこの曲のためのイントロが終わると始まったのは<スタンドバイミー>。盛り上がりやすい曲だな〜と思いました。特に2番Bメロ(?)で手拍子するのめっちゃ好き。何を書こうかと探していたら,緑黄色社会のGt:小林さんがインタビューでスタンドバイミーを紹介してくれていました。
www.thefirsttimes.jp

12.スプートニク(2021)

静かでいつまでも聴いていられそうな心地よいアルペジオ*14がどんどん大きくなって始まったのはスプートニク(2021)>。この曲が円盤化されることをどれだけ待ち望んだことか。円盤化される前は何回もYouTubeの動画にアクセスしていました。このコメント欄が素敵なんですよね。
www.youtube.com
<ハイライト・ハイライト>が令和っぽい曲だとすると,スプートニクは平成っぽいそんな歴史を感じさせてくれるサウンドです。スプートニク(2021)>もいい味を出していて,オリジナルのスプートニクも別の意味でいい味を出していると思います。歌詞に散りばめられた数字の意味は誰にも言わないらしいです。めっちゃ気になるけどね!!
一時期,スプートニクの歌詞について考えていた時があって "僕の左脳から1622キロ たった5文字の言葉が" の "たった5文字の言葉" ってなんなんだろうって思って,自分の中では "ありがとう" なのかなって思っています。でも "さようなら" の可能性も少し捨て切れないんですよね〜。ん〜いつか答えが知りたい!!
news.livedoor.com

MC4

最後のMCはもう一字一句漏らせないほど濃いMCだったのでそのまま載せます。てかMCを聴きすぎて脳内再生されてる。

ありがとうございます。すごくすごく楽しいです。みんなはどうかな?
いや~本当に当たり前だけど,今日という日が来るんだなという風な感じです。私たち9月7日にベストアルバムMMYをリリースしました!! そして私たちは今月一応発表では今月末をもって,ライブっていう話でいうと今日をもって無期限の活動休止に入ります。そのお知らせをさせちゃった・させた時は?お知らせをしたときはきっとみんなをすごく驚かせてしまったことかと思います。あのいきなりなお知らせになっちゃって本当に申し訳なかったなと思うんですが,今日こうやってきっとこう受け入れて,こうやってここに来てくれてると思ってるので,改めて今日来てくれて嬉しなと思っています。ありがとうございます!!

あのベストアルバムのMMYを作っているときにですね。今回オールタイムベストアルバムっていうらしんですね,ああいう形のものは。私たちグライダーっていう曲,今日1曲目にやった曲ですね。グライダーっていう曲はインディーズの時に作った曲で,2019年とかかななんだけど,その曲を再録して3人の今の音で再録したりしたんだけど,なんか改めてすごくこの曲って私たちのことをすごく表してるなっていう風に思ったんですよ。作った時はね,それこそなんかもうなんで誰も認めてくれないんだこの私のソングライティングをみたいなそんぐらいの気持ちで作ってたんだけど。なんか今こう27歳になって,まぁ一応大人にはなってこの曲を改めて演奏して改めて歌う時にすごく思ったんだよね。

グライダーってそもそも滑空機っていって,自分でエンジンを持たない・自分でエンジンを搭載してない飛行機なのね。じゃあどうやって飛ぶかっていうと他の飛行機とかにロープで引っ張ってもらって,よし行け!今だ!って時に離してもらって,それでその勢いで空を滑っていくっていうことになるのね。だから滑空機の滑は"滑(すべ)る"という字なんだけど。なんだかそれってすごく今思うと,その画ってすごくpeggiesだな。peggiesのこの何年間だなってすごく私は改めて想ったんです。

その曲を書いた時はグライダーっていうのは1つの喩えで書いていて,でも自分はすごいすっごい高校生の時から私はとんでもない才能があるって私は自分のことをずっと思ってたの。つまり,エンジンをもう積みまくってると思ってたのね。自分のことを。超エンジン積んでて,もういつでも滑走路さえあればいつでもどうぞ!! みたいな。どこまでだって私は飛べるんだからみたいな気持ちで私はずっと最初の頃はねやってたのね。
でも,いざじゃあ学校卒業して,インディーズデビューして,メジャーデビューして,いざ滑走路の前に立つと,で自分で飛んでみせると思って,走っても走っても飛べなくて。おかしいなって思いながら,悔しいなとか,その横で空高く飛んでいく友達だったりとか,そういう姿を見ながら,あぁなんかこの感情はなんだろうって思いながら,そうやってずっとやってきたんだけど。今思えば,私はずっとなかなか飛べないなかなか飛べないのが私たちなのかなってぐらい正直思ってたんだけど。今回グライダーの再録をして,改めてこの歌詞を自分で噛み締めたときに,私はずっと飛べてない・なかなか飛ぶのが難しいなって思ってたけど,でも私たちは自分の力でなかなか飛べなくても音楽を通して出会った友達とかスタッフの人とか何より応援してくれるみんなが一生懸命引っ張ってくれて,飛びたい飛びたいって言ってる私たちを一生懸命引っ張ってくれて,で今思えば私たちなりに私たちなりの空をこうやって架けてたんだな。そういう10年間だったんだなっていう風に思います。
なんだか自分のことを勘違いしてたんだけど,どうやらみんなのおかげでずっと私たちはお空を飛べてたみたいです。だから本当にそういう意味でも,こうやって私たちを一生懸命引っ張ってくれて,一緒に共にね歩んでくれたみんなに本当に感謝しています。今日はとにかく,みんなに1人残らず全員に感謝したい,感謝の気持ちを伝えたいと思っているので,伝わっているといいな,受け取ってくれるといいなという風に思っています。この後もいっぱい私たち自分達の気持ちをみんなに届けるつもりなんですけど,受け取ってくれますか? ありがとうございます!!

本当何より今日は本当に楽しくね楽しい1日にしたいなってすごく思ってるので,この後も楽しんでくれると嬉しいなって思います。あとちょっとだけ喋るね。

というわけで,<グライダー>についての想いを語ってくれた北澤ゆうほさんでした。そのままちょっとだけ続きます。

私たちってすごくずっと変わってきたのね。それは音楽もそうだけど,もう本当に髪の毛の色も全然一緒の時間短いしさ。アー写はアッシュなのに,テレビ出たらオレンジになってたりとかするからさ。本当なんかよく許されたなみたいな・よく許してもらってたなみたいな感じなんだけど。

でもなんかすごくたくさん変化をしてきたからそうすると必然的にさ,どうしてもなんかあの時がよかったなぁとか,まぁそれは個人の感想として尊重されるべきなんだけども,そうやって言われたりするわけ。でもまぁそれも1つの意見だなとかも聞き入れつつ,でも私はどんなに頑張ってもどんなに頑張って考えてもどうしたって "今" のこの瞬間の私たちが常に一番素敵だと思うんですね。それは間違いなく私はすごくそう思っています。周りにどんな風に言われても, "今" の私たちこの瞬間が最高だっていう風に思っています。どんな選択をしたとしても, "今" の私たちが最高だと思って。

でまぁ今回活動休止っていう選択を私たちはしたわけなんだけど,それとベストアルバムのリリースが重なって2つのことを考えながら,今までのベストを出すっていうことと活動休止するっていうこと2つのことを考えながら,新曲を書きました。MMYに入っている曲なんですけども,とにかく "今" の私たち,そして "今" のみんなが絶対に一番素敵だから大丈夫っていうそういう気持ちを込めて作った楽しい曲です。みんな新曲ですけど一緒に楽しんでくれますか?

よし,じゃあ楽しく聴いてください。新曲ですCHEESE!

13.CHEESE!

そのまま始まったのはCHEESE!。"cheese! cheers!" の部分で普段✋にして上げてる手が✌️になってるのめちゃいいですよね。卒業とか別れとかそういう場面にある人たち全員に聞かせたいくらい本当に良い歌詞。みんな1回は聴こ。活動休止前の最終日9月30日にMVが公開されました。the peggiesとペギっこたちの写真が織りなす素敵なMVです。
www.youtube.com
ここからはライブに行ったことがある人だけが分かる写真撮るタイム。奥の方であんまり意識してないと「写ってるからね!?」っていうゆうほちゃんが突っ込んで面白かったです。
実はこの時,少しだけ違和感を感じてました。名古屋公演の時はシャッター音が聞こえたのに,東京公演の時は何故か聞こえなかったんです。前から7列目とかでギリギリスマホの上の方に赤いラインが見えたので,あれ?ムービーで撮ってどうするんだろう!?と思っていたんですが,この答えは後で知ることになりました。

14.ドラマチック

写真撮るタイムが終わり,みくちゃんのドラムに合わせてこの曲のサビのためにワイパーの練習を少ししてから始まったのは<ドラマチック>。この曲でワイパーをやることによってライブの楽しみ方もまた1つ増えたな〜と思いました。<ドラマチック>はまぁちゃんの安定したスラップがカッコいいんですよね〜!!

15.マイクロフォン

みんなに届けたいなって思いながら曲を作るようになって,私たちの楽曲は私たちが楽器を弾いて歌うだけじゃ,完成しないと思うようになりました。CDは完成しても,楽曲は完成しないなっていう風に今も想います。みんなとこうやって共有して1つになんなくても,少しだけでも似た気持ちになれたら,私はそれが一番最高だなって思う。ちょっとずつ似た気持ちになれて,それでお互いの違う部分とかを認め合えてそういう関係でいたいなってpeggiesとpeggiesのファンのみんなとね。そんな気持ちで今もいます。

みんなに届けてみんなが帰り道口ずさんでくれたりとか,出かける準備してる時に聞いてくれたりとか,なんかそんなふうに曲がやっと一人前になるなって思うんだけど。次の曲はそんな中でも特にもうみんながいるっていうのを前提に,そんなもしかしたら今思えば昔の自分だったらみんながいる・みんなが歌ってくれるのを前提に曲なんて作れなかったと思うから,これも1つ私たちのこの今まで歩んできた道ね1つ意味のある楽曲なのかなって思います。分岐点になる曲なのかなと今喋りながら思いました。

この曲もね。みんなが歌わないとみんなが一緒に心の底から声を出してくれないと完成しない曲です。まぁ今日は実際の声は出せない環境ではあるんで,いわゆる所謂心の声。私はすっかりこの2年でみんなの心の声が聞こえるようになりました。次の曲,みんながここに集まってくれたみんなが一緒に歌ってくれるって信じてます。そして聞こえています。だから大丈夫! 恥ずかしがんないで一緒に歌ってください。

曲の感想の前に,MCの感想を喋らせてください。"1つになんなくても,少しだけでも似た気持ちになれたら" っていうところがもう北澤ゆうほさんでした。押し付けとかではないというところがゆうほ節というかそんな感じがしますよね〜。
ということでそんなMCから入ったのは<マイクロフォン>。この曲と最後の曲20.<明日>は野音でライブをする際にファンの録音したコーラス音源を同時に再生して一緒に歌う試みがなされました。渋谷Spotify O-EASTでもthe peggies&ファンの録音した声&ファンの心の声が大合唱していました。

16.君のせい

どうやら,だいぶ私今楽しくてテンションが上がってるんだけどさ,こんなに楽しいのは? こんなに楽しいのは誰のせいだ!? 誰だ? まぁちゃんか? みくか? こんなに楽しいのは今日O-EASTに来てくれた君のせい!!

勢いそのまま<君のせい>へ。やっぱ曲紹介での煽りもあるし,この曲盛り上がりますね〜!! 演奏してみるとカッティングとか3拍子とか転調とかでいろいろ大変な曲なんですけど,だからこそ盛り上がりがさらにあるのかな〜なんて思ったりしました。この曲はアニメ "青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない"*15のオープニング曲になっています。

17.センチメートル

最後の曲です。私たち3人がバンドを組んだのも,そしてみんながここに来てくれたのも私は全て運命だと信じたいです。今日は本当に来てくれてありがとうございました!! the peggiesでした!!

ということで本編最後の曲は<センチメートル>。インストで聞いても心地よいメロディなんなんですかねぇ。最近の曲にしては珍しく転調しないんですよね。この曲もアニメとのタイアップでアニメ "彼女、お借りします"*16のオープニング曲になっています。

みくちゃの物販紹介のコーナ〜!!

peggiesのライブは一本締めで終わるので,一本締めが無い=アンコールがあるということらしい。これめちゃくちゃ分かりやすいので本当に考えた人天才。
ということで,アンコールに入ると,曲ではなく! みくちゃんの物販紹介のコーナ〜です!! いぇーい!!
物販色々売れて,受注生産で再販とかされていてかなり売れてよかったです!!

18.I 御中(Encore1:1 of 2)

物販紹介のコーナ〜が終わって,みくちゃんのドラムから始まったのは<I 御中>。歌詞に合わせて表情を豊かに変化させるゆうほちゃんがとても可愛かった。特に "ゲシュタルト崩壊" の後の涙顔ね。めっちゃ可愛い。
どうやら18曲目(Encore1の1曲目)は各公演ごとに曲が違うそうです。名古屋では<ボーイミーツガール>,大阪では<BABY!>を披露したそうです*17

19.ドリーミージャーニー(Encore1:2 of 2)

次の曲は私たちのメジャーデビュー曲です。今日このね日に,そしてこの曲順でね。この曲をやることで私たちとみんなの "再会の切符" になればいいなと思います。初まりの歌を今ここでまた新しい意味を与えながら今日ここで歌いたいと思います。

"再会の切符" っていう表現好きです。"再会" と "再開" が掛かっていることを少し期待してみたり。そして初まったのはドリーミージャーニー*18。どこかに初々しさを感じるメジャーデビュー曲。Aメロで自然に上がってしまう自分の手に驚きました。この曲はこのツアーからコーラス音源が募集され,the peggies&ファンの録音した声&ファンの心の声の大合唱がこの曲でも響いていました。

20.明日(Encore2)

次の曲書いた時,私はすごくシンプルにね。自分の高校時代の神奈川県の読売ランド駅前,今日映像にも出てきたところ,あそこから歩いていく道とか,自分の好きな曲を聴きながらなんかすごい鬱屈としたものを抱えながら帰っていく,あの通学路をなんかこう思い出しながら書いた曲でした。なんかたったそれだけの曲だったんだけど。なんだがこういう風な私たちがまぁ一度立ち止まるという選択をしてから,この曲を聞いたり歌ったりすると,まるでこういう選択を私たちがいつかするということを心のどこかで分かっていたのかなって自分で自分に思うようになりました。それぐらいすごく重なっててね今の私たちと。今寂しい気持ちでいる人もいるかもしれないし,私たちもそれが0かといったらそうじゃ無いんだけど,当たり前に。でもまた必ず会いましょう。
それじゃあ最後の曲です。今日すごく楽しかったし,ずっとずっと素敵な経験をさせてもらってました.みんな本当にどうもありがとうございました。

最後の曲はもちろん<明日>。この曲以外で終われるのかっていうくらい締めに相応しい曲です。
曲中でスマホライトをやりましたね〜。映像で見るとやっぱ映えてますね。そして,2小節ほど早く歌ってしまったのかコーラスの音源とタイミングを間違えちゃったゆうほちゃん可愛い。早くみんなと歌いたかったと思うことにしておこう。もう歌詞そのまま "明日が来るのは 少し寂しいけど また絶対に会おうぜ" としか感想が出てきません。

+1.エンディングムービー*19

いつものように最後の一本締めをして,拍手が止み終わる頃,オープニングムービーとは違う映像が会場で流れる。新曲CHEESE!と共に,peggiesが数々の思い出の地を巡り写真が貯められていく様子がまるでこの曲のMVかのように進んでいく。
そして曲のラスサビに入る頃,CHEESE!の写真撮るタイムで気づいた違和感の答えをここで知らされるのであった。その答えとは,撮った動画がもう編集されていて動画に組み込まれていたのだ。いやもう編集してくれた方本当にお疲れ様です。そして本当にありがとう。あの時間で編集して・書き出して・スクリーンに写すなんてもうすごいじゃん。
そして,「the peggiesを愛してくれて本当に本当にありがとう!!! 笑って〜!!!」という手書きサインの画面で映像は終わりました。いや,こちらこそ本当にありがとうの気持ちだった。もちろん,終演後それを背景に写真撮りました。撮るの手伝ってくれたお兄さんたちありがとう!!

後書き

セトリを振り返る以外に言いたいことがあるので,少しだけお付き合いください。

10数年の付き合いになる親友の子が2年ほど付き合った彼女と別れてすぐ,彼が色々悩んだり考えているを見ていた時に,「あぁこの子の中での第 n 章が終わって,新しい第 n+1 章が始まるんだな」って思ったことがあるんです。急になんの話だよという感じですが,無期限の活動休止を発表し,最後のライブまで全力で楽しむthe peggiesとその活動休止を受け入れ・受け止めて会場に揃っている同志のペギっこたちを見ていると,親友の話と同じように,きっとメンバーそれぞれ3人の"人生の物語"の中に「the peggies」という章が共通で存在していて,その章が終わって新たな章が始まるだけなんだなと僕はそう思いました。

解釈は人それぞれですし,無期限の活動休止の受け止め方も人それぞれだと思いますが,僕はメンバーそれぞれの "また絶対に会おうぜ" という言葉を信じます。ということで僕からも言わせてください。

"また絶対に会おうぜ"

*1:数学者フェルマーの名言を少し拝借した

*2:https://twitter.com/vk_dg/status/1572251987349209089

*3:LOVE TRIP / the peggiesの歌詞より

*4:予定が立て込んで,大阪は行けず,2022/9/13(月)名古屋・2022/9/20(月)東京の2つに参戦しました.名古屋は距離が近過ぎてビビった!

*5:紅葉見て高揚したオマエのほっぺマジ太Yo!応用問題解けないオレだけど将来東洋博物館に就職しておまえ養ってみせるYo!

*6:映画『アルプススタンドのはしの方』公式サイト

*7:15回転調してるらしいです。本人たちなんで弾けるんだろう??以下ゆうほちゃんのインタビューより。今日のゲスト「the peggies」 #thepeggies #北澤ゆうほ #ハイライト・ハイライト | FMヨコハマ『Tresen』オフィシャルサイト

*8:TVアニメ「くノ一ツバキの胸の内」 公式サイト

*9:実際に大学のサークルのバンドでUnleashをやったんですが,休符が曲を雰囲気を生み出してるんだなと思いました。

*10:https://twitter.com/the_peggies/status/1571440790072860672?s=20&t=UMjlwY-unh-3j3t6OJka2w

*11:これは体験してみないと分からない長さです。是非一度体験してみてください。

*12:どうやら活休前に行ったらしいです。みくちゃんがPGBeeに写真を上げてくれていました。

*13:the peggiesという名前になってから10周年。

*14:たぶんD/G, D/F#, Em, A, D。 the peggies - スプートニク 2021 (Sputnik 2021) Guitar Cover - YouTubeこの動画のコメント欄にコードが書いてあるので弾きたい人は参考にしてください!!

*15:TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式サイト

*16:TVアニメ『彼女、お借りします』第2期公式サイト

*17:名古屋公演でRemasteredバージョンのボーイミーツガールを聞けて本当に感動しました。どうやら全公演行くことによってMMYに収録されている曲を全て聴けるっぽいですね。

*18:"始まり"ではなく"初まり"にしたのはミスでは無いです。

*19:21と書くのはなんだか違うような気がしたので"+1"と表記しました。