4年間を振り返る。前編
この度、無事に京都大学工学部情報学科を卒業することに至ったので大学4年間を振り返っていこうと思います。
ふと、年間(は自然数)を振り返ることをするのは大学卒業後にあと何回やるのだろうかと思った。1年単位の振り返りは年末年始にあるとして、2年以上の振り返りなんてこの先あるんだろうかと思ってしまう。こんなことを考えるようになったのは、23年も生きてきたからなのだろうとは思うが。
さて、4年間を振り返る前にこのブログの構成を考えるのに少し時間がかかった話をしていこう。まず、自分の語り口調は普段からかなり説明的すぎるのでそれを避けつつ・時にユーモアに・時にウィットに、を心がけてこのブログを書いていこうと心づもりした。さらには、時系列で起きたことを全て羅列するのか・学業やサークルなどのジャンルに分けてから時系列で書いていくのかを悩んでしまって時間を食った。結局、後者の方法で書いていこうと落ち着いたので、前編「学業編」・後編「サークル・趣味編」として構成していこうと思います。
学業編
回生ごとに振り返る前に、この4年間についてざっと整理していこうと思う。
まぁ学業といえば、「成績」が一番話題にくるであろう。他人に賢いと思われているのか、はたまたその反対と思われているのかは知らないが、自分の成績を評価するなら「中の下or中の中」くらいである。興味のある分野は進んでやるが、興味のない分野については単位さえ取れればいいと思っていた。実際にどのように単位を取得したかについては、下の表に書いておく。
回生 | 履修単位数 | 修得単位数 | 修得単位合計 | 学期GPA | 累積GPA |
---|---|---|---|---|---|
1回 前期 | 36 (18コマ) | 32 (-4) | 32/144 | 2.94 | |
1回 後期 | 28 (14コマ) | 26 (-2) | 58/144 | 2.61 | 2.80 |
2回 前期 | 34 (17コマ) | 34 | 92/144 | 3.35 | 2.99 |
2回 後期 | 24 (12コマ) | 22 (-2) | 114/144 | 2.78 | 2.95 |
3回 前期 | 16 (8コマ) | 8 (-8) | 122/144 | 1.38 | 2.77 |
3回 後期 | 16 (8コマ) | 12 (-4) | 134/144 | 1.25 | 2.61 |
4回 前期 | 10 (5コマ) | 6 (-4)+2 (卒業研究) | 142/144 | 2.26 | 2.59 |
4回 後期 | 2 (1コマ) | 0 (-2) +3 (卒業研究) | 145/144 | 0.00 | 2.56 |
簡潔に振り返ると、前半の2年間で8割くらい取得し、後半の2年間はゆっくり取得していったという感じである。俗に「フル単」と呼ばれるものは2回生前期のみであったが、狙って落とすのも一つの技ではあると思うので、幾らか単位を落とすことにはあまり気にしなかった。
ここからは回生ごとに振り返っていこうと思う。
1回生
3,4年前のことになるのであまり思い出せないのだが、受験期時代から強かった数学の授業では良い成績は取れていたが、物理とかになると「あぁベクトル微分見たくねぇなぁ、rot!? div!?」みたいな感情になっていた。ちなみにgradは分かるけど、rot・divはもう知らない子。
1回生は一般教養科目(般教)がメインになるのだが、受験の時に使っていた地理学系の授業で結構興味を唆られた記憶がある。第二外国語のフランス語はヨーロッパ系の言語に触れられてかなり面白かったなと思っているので、取ってよかったなと思っている。「un bon vin(美味しいワイン)」だけめっちゃ覚えてる。いつか使いたい。
2回生
工学部情報学科では、2回生から「数理工学コース」と「計算機科学コース」のどちらかに行くのだが、自分は「数理工学コース」*1に希望しそのまま配属された。
2回生を語るのに必要なキーワードは「新型コロナウイルス」である。このキーワード抜きでここから先2年間を語ることはできない。
京都大学では、4月から5月頭のGWまで授業を中止していた。その間めっちゃバイトしてた気がする。
授業は全部オンラインになり、試験はレポート試験になることが多かったので、ノートをあまり取らず試験前に一気に勉強する自分にはかなり都合が良かった。先ほどの表で見た2回生前期で「フル単」を取ったことはオンライン試験の要因がかなり大きい。
授業の話をすると、2回生からは般教がある程度落ち着いて専門科目を取ることが増えてくる。この時期から情報数学というものにかなり触れた。「数理工学コース」の不思議な点として必修科目は無いが、選択必修科目と呼ばれるものがあって、2回生の時は同期を含め自分もこれに苦しめられた。*2
3回生
さぁ3回生になるのだが、コロナくんはこの年もまだ猛威を奮っている。この年かは覚えてないが、「収束するなら(数学的に)発散もするんですか!?」という会話をしていた。きちんと振動するパターンも考えて。まぁ発散されたら人類滅亡なので、収束することを望みます。
さて、3回生にもなると2回生終了時点で114/144単位修得していたので、あとはゆっくり気長に生活や〜と思っていた。が、ここから少し計算がずれてくる。あ、生活リズムもずれてくる。
残り30単位ほどなので、前期後期で半分ずつ取ろうと思っていた(まさに表に現れていると思う)。「恥ずかしい話」という語りで始めようと思ったがあまり恥ずかしくないので、「面白い話」という語りで始めよう。面白い話、3回生になってからサークルの副会長に就き、お陰様で学業との両立が怪しくなったので、3回生前期は16単位取っていたはずが、8単位だけの修得になった。結果、卒業できてるし、サークルの仕事も楽しかったので別にあまり気にしていないが、計算がずれたことに対しては当時ある程度の危機感はあった。
4回生
さぁ最終年次。コロナくんの猛威は1年前よりは無く、対面授業も再開されていた。
3回生終了時点で134/144単位修得しており、卒業研究で+5は確定しているので、あと5単位分必要だった。授業を半分落とす想定で前期で5コマ分(10単位)取ると、計算通り6単位修得し、後期で何も取らなくてもピッタリ卒業できるようになった。後期で記念に1コマ授業を取ったが、やる気が出ず、記念にGPA 0.00を頂いた。
4回生で欠かせないのは「研究室配属」である。興味のある分野でありつつ、確実に配属されそうなところを狙って希望を出した。結果、第一希望が通り研究室に配属される。
研究室は「白って200色あんねん」という言葉では表現方法が間違っているが、ホワイトすぎて逆に怖かった。なにせ発表が1人あたり1年で4回だけという少なさ。ただクオリティを求められるみたいなところはあって、そこだけは気を配った。
夏の大学院入試では合格し、後期からは卒業論文の執筆に移る。
卒業論文を書く時には、ひたすらに苦しんで、病んだりもした。化学や生物分野では実験すればデータが取れるんだろうなぁみたいなことに憧れた時期もあった。自分の研究はプログラミングしてデータセットも自分で用意する必要があったので、その点も苦しんだ。院生の方に手伝っていただき、最後に教授のフォローもあり、なんとか書くことができた。
卒業論文を書く中で、この進路で大丈夫なのかとふと思うことがあり、卒業論文と並行して、別の大学院を探すことにした。流れで卒業論文の発表会翌日に、冬の大学院入試を受けるというハードスケジュールを自分に強いることになったが、結果は合格を頂き、最終的には冬に受けた方に進学することにした。
今後の学業について
別の大学院と言っても、同じ京大内の大学院なので京都にはあと2年います。
研究内容は少し変わりますが、自分のやりたいことができそうな気がしているので(?)、じっくり研究していきたいと思います。大学院生活は少し楽しみです。
それでは、後編でお会いしましょう。